万歩計は、どれくらい歩いたかを計測することができます。なかには消費カロリーの計算が可能なものもありますが、それ以上の機能はあまり期待できません。そこで、運動の効果や体の状態を数値化して確認できるようにしてくれる活動量計が活躍します。今回は、活動量計の種類や選ぶポイントやおすすめの10アイテムをご紹介します。
活動量計の種類
活動量計は、装着方法によって大きく4種類に分けることができます。
リストバンド型
腕時計のように使うことができる、ポピュラーなタイプの活動量計です。
なかには、スマートウォッチに活動量計の機能が付加されているものもあり、両者の境目はあいまいになってきています。
リストバンド型のメリットは、腕時計とほぼ同じサイズ感と着け心地なので、長時間使用していても気になりにくい点です。
防水性能や液晶の耐久性が低いリストバンド型活動量計だと、水濡れや衝撃で故障の原因になってしまう可能性がある、というデメリットもあります。
ですので、リストバンド型活動量計を選ぶ際には、耐水性・耐衝撃性の高いアイテムを選ぶことをおすすめします。
端末で集めたデータは本体でチェックできるほか、パソコンやスマホに取り込んで、アプリ上で数値を確認することもできるものが多いです。
アンクレット型
足首に着けることで活動量を測定することができるアイテムです。
精密測定ができるアイテムではない限り、手首よりも測定差異が出やすくなるため、このタイプのアイテムはほとんど見かけることはありません。
リストバンド型の活動量計を足首に装着することも可能ですが、「足首にも使える」とされているものでなければ、正確な測定は難しくなります。
アンクレット型のメリットは、より見えにくい位置で測定を続けられるという点です。
リストバンド型活動量計はアウトドアシーンでも使いやすいよう防水加工を施されているものが多く、ラバー感の強いアイテムがほとんどです。
そのため、スーツの袖から見えるとやや違和感が出てしまうかもしれません。
アンクレット型であればスラックス裾に隠れて見えませんので、ビジネスシーンでも問題なく着用できます。
デメリットは、アイテム数が非常に少ないという点です。
指輪型
指輪として装着しておくことで活動量を計ってくれるアイテムです。
この形状の活動量計も、ほとんど見かけることはありません。
指輪型の場合は、測定装置が指輪本体にあり、それとペアリングさせたスマホなどの端末で情報を管理することになります。
指輪自体に液晶画面が付いていない場合が多く、使用方法については取扱説明書などを読みながら、それぞれにあった方法で設定を進めていきましょう。
指輪型の活動量計は、より小さく軽い設計ですので、ずっと装着していても違和感はかなり小さく済むというメリットがあります。
デメリットは、小型であるがゆえに充電持ちが悪くなりやすいという点です。
クリップ型
日本でメジャーな形式が、こちらのクリップ型です。
従来の歩数計などと同様に、ポケットの中やカバンの中に入れて持ち運ぶことで、事前に登録した体の情報をもとに消費カロリーや消費体脂肪量、運動強度などを測定してくれます。
クリップ型のメリットは、他のウェアラブル端末に比べて電池持ちが良い傾向にあり、数日間カバンに入れっぱなしにしておいてもきっちりと測定を続けてくれる点です。
デメリットとしては、非接触型のものの場合、心拍数などについては測定ができないため、多くの数値データが欲しい人にとっては機能面で物足りなさがあるかもしれません。
活動量計を選ぶ際のポイントは?
それでは、どのような点に着目して活動量計を選定するのといいのでしょうか。
スマホ連動
「スマホアプリと連動させることができるもの」という点は、非常に重要度が高いです。
スマホ連動の体組成計などと併用することで、より複合的な健康管理が可能になります。
特に指輪型、クリップ型の活動量計は、ほかの端末とデータを連動させることができないと効果的に使うことは難しくなってしまいますので、できる限りチェックして、連動させられる機能を確認しておきましょう。
歩数計機能
ほぼ確実に、どの活動量計にも歩数計機能が付加されています。しかし、なかには歩数計機能の精度が低い活動量計もあるのです。
計測精度については信頼できる企業のアイテムを選ぶか、口コミなどから判断することをおすすめします。
心拍数測定
運動強度を適切に把握するためには、心拍数測定機能があると便利です。
運動による心拍数の変化は以下を目安に行うといいでしょう。
- 最大心拍数=220 – 年齢
- 目標心拍数=最大心拍数×目標運動強度
目標運動強度 | トレーニング目安 |
85%以上 | アマチュアレース参加などに向けたトレーニング |
70~85% | 持久力向上 |
60~70% | ダイエット |
50~60% | ウォームアップ・クールダウン |
例)25歳で、ダイエット目的の運動を行いたい場合
目標心拍数 = (220 – 25)× 60~70% ≒ 117~136
消費カロリー算出
運動量から消費カロリーをしてくれるかどうかも、活動量計のチェックしておきたいポイントです。
スマホ連動機能がある端末であれば、取り込んだ活動量のデータをもとに別アプリで消費カロリーを算出できる場合もあります。しかし、モチベーションアップにもつながりますので、活動量計本体にデータが表示されるようなものを選ぶといいでしょう。
睡眠計測
ウェアラブル端末の場合、睡眠時にどの程度良質な眠りを取れているか計測してくれる機能が付いているものもあります。
質の高い睡眠は、運動で疲れた体を回復させるのに重要な役割を果たしています。
できれば睡眠計測機能も付いていると、より優れた体調管理ができるようになるでしょう。
GPS搭載
現在地を確認することができるGPS機能は、運動している最中の位置情報を取得することで、移動距離、移動速度などを計測するために付加されている場合があります。
GPS機能があることによって、より正確な運動量を把握することができるようになるため、おすすめです。
防水性
特にブレスレット型、指輪型の活動量計は、高い防水性が要求されます。
運動するシーンでの着用を想定するなら、最低でも防滴(雨に当たっても問題ない程度、IPX3以上)機能は必要でしょう。
スイミング中も装着したいのであれば、非常に高い防水性・耐水性が要求されます(IPX7、IPX8)。
充電量
充電量の小さい端末であれば、頻繁な充電が必要です。
できれば大容量充電のある活動量計が望ましいのですが、端末自体が小さくなり、測定機能が多岐にわたると、充電量も小さくなる傾向にあります。
日常の使い方を考え、どの程度の大きさで、どの程度充電の持つ端末が理想かを検討してみてください。
充電容量については、「何日に1度程度の充電」という商品の紹介ページや、口コミなどをチェックしましょう。
活動量計とスマートウォッチの違いは?
リストバンド型活動量計は、スマートウォッチと混同されているケースが少なからずあります。
一般に、通話や外部アプリケーションを利用できる端末で、活動量計としての機能が付加されているものはスマートウォッチ、活動量や睡眠の質などを測定する機能が中心であるものは活動量計と区分されます。
しかし、スマートウォッチに心拍数測定機能や歩数測定機能が内蔵されている場合、活動量計として使用することもできるでしょう。
対して、リストバンド型活動量計はスマートウォッチよりも機能が限定される分、金額的に安価なものが多く、また活動量計に特化した機能が充実していて、測定精度も高くなりやすい傾向にあります。
活動量計のおすすめ10選
では、実際におすすめの活動量計を、形式別にご紹介します。
リストバンド型
手首に装着して測定を行うタイプの活動量計を5種類ご紹介します。
【Fitbit】Charge4
GPS機能、心拍数測定機能、睡眠分析など、多岐にわたる機能が内蔵された活動量計です。
Suicaの決済にも対応しているため、財布を持たずに遠くまで運動しにいくことができます。
水深50mまでの耐水性もあり、電池も約1週間の長持ち仕様です。
必要に応じてバンドを付け替えることで、長期化の使用も可能となっています。
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【Xiaomi】スマートバンド5
様々なスポーツシーンに合わせたスポーツモードで活動量を計測できる活動量計です。
スマホアプリとの連動で、運動、呼吸、睡眠などの様々な情報を一括チェックし、日々の生活習慣改善を目指すことが可能です。
バッテリー持ちは2週間と公称されているため、充電頻度も低くて済むのもおすすめポイントです。
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【Bearoam】スマートウォッチ
格安のスマートウォッチで運動機能を活用するのであれば、Bearoamのスマートウォッチがおすすめです。
防塵・防水性がIP67と高く設定されているため、多少の雨濡れなどでは問題ありません。ベルトが合皮製のため、トレーニングの場面だけではなく、タウンユースとしても活躍するでしょう。
運動のトラッカーはスマートウォッチ自体についているのではなく、Bluetooth連動のスマホのものを利用することになりますので、必ずペアリングは行ってください。
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【GARMIN】vivosmart4
運動の機能に特化した、より小型の活動量計を持ちたいのであれば、vivosmart4もおすすめです。
防水使用になっており、ウォーキング、ランニング、筋トレ、水泳など様々なアクティビティを記録するのに優れた性能を発揮します。
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【Totemoi】スマートブレスレット
活動量計機能を試してみたいという人には、もっとお手頃な価格からトライできるアイテムをおすすめします。
Totemoiのスマートブレスレットは非常に安価ながら、スマートウォッチとしての機能が最低限揃っており、もちろん活動量計としての使用も可能です。
耐久性の面では他のアイテムにやや劣りますが、機能面では引けを取りません。
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アンクレット型
足首に装着して測定を行うタイプの活動量計です。
【B-Great】リストバンド/足首ブレスレット
B-Greatのバンドは、FitBitなどと併用することで活動量計として使用することができるようになるものです。
このアイテムは「活動量計を手首や足首にホールドしておくためのもの」であり、これ自体に活動量計機能はないので注意してください。
対応している機種は、FitBitやGarminなどのブランドのもの数種類があります。
持っている、またはこれから購入を検討している活動量計が対応機種かどうかは、必ず確認するようにしましょう。
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指輪型
指輪型の活動量計は、特に有名な1点をご紹介します。
【Oura】オーラリング
オーラリングは、心拍数や呼吸変動、生活リズムや活動強度などを測定し、スマホ上のアプリでそのデータを管理することができるアイテムです。
指輪型なので目立ちにくく、非常に軽量で付けていることを忘れてしまうほどです。
内側にセンサーがついていることから通常の指輪と同じサイズ感で選ぶとはまらないこともあるので、サイジングキットも活用することをおすすめします。
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クリップ型
クリップ型は、心拍数などを常時はかる必要のない、低強度の運動を中心とする人におすすめできます。
【タニタ】歩数計・活動量計
タニタの活動量計は、体重計と連動させてアプリ管理することで、運動量と体重変化をグラフィカルに確認することができます。
ポケットやカバンなど、どこにでも簡単に納められる小さなサイズなので、通勤カバンに入れたままにして使うことも可能です。
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【MZUNO】活動量計M55
MIZUNOの活動量計は、歩数、中強度活動時間、歩行距離、総消費カロリーの4項目に絞った、シンプルな機能が特徴です。
デジタル小物が苦手な方でも使いやすい設計で、だれでも簡単に活動量が確認できます。
【OMRON】活動量計カロリスキャン
ダイエットに特化して活動量計を活用するなら、カロリスキャンもおすすめです。
1ヶ月のダイエット目標に対して、必要な消費カロリーを自動で計算して教えてくれるため、モチベーションの維持につながりやすいのです。
歩数測定、消費カロリー表示、脂肪燃焼量表示などの機能で、確実に健康な体を目指せます。
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スマホと連動できるウェアラブル型が特におすすめ
クリップ型は測定が簡単な分、測定できる内容が多くなく、スマホアプリとの連動もないものがあります。
デジタル小物が得意であれば、マルチにデータを収集できるブレスレット型のウェアラブル端末がおすすめです。
生活習慣や運動内容、運動強度などに合わせて、使い勝手のいいアイテムを選んでみてください。