子どもにとってサッカーは夢中になって遊べるスポーツのひとつです。サッカーが上達するよう練習用のサッカーボールを探してみたものの、いろんな種類がありすぎて迷われてしまう方も多いのではないでしょうか?この記事ではサッカー好きの小学生の練習に最適なボール選びと練習法についてご紹介します。
小学生向けサッカーボールの選び方
実はサッカーボールにはいろんな種類があり、サイズや素材によって使い方も蹴り心地も変わってくるものです。サッカーボールのサイズ規格と素材について詳しくみていきましょう。
ボールサイズの規格
サッカーボールは年齢に合わせてサイズを選ぶ場合と、使う目的に合わせて選ぶ場合の2種類の選択方法があります。それぞれのボールサイズに適した選び方をご紹介します。
1号球 サインボールやマスコットボール
1号サイズのサッカーボールは蹴って遊ぶよりも、サッカーチームの卒業や贈呈用として使われます。チームメイトや監督からのメッセージをボールに書き込み、観賞用として部屋で飾ります。
2号球 リフティング錬習用ボール
2号サイズのサッカーボールは初めてのリフティング練習用として選びます。あえて通常のサッカーボールよりも小さなボールを蹴ることで、しっかりとボールの芯を捉えた練習が可能となりリフティングの上達が早まります。その他には自宅でボールタッチする練習用ボールとして2号サイズを選ぶ場合があります。
3号球 幼稚園児~小学校低学年
3号サイズのサッカーボールは、小学校低学年以下におすすめサイズのサッカーボールです。日本サッカー協会でも小学校低学年に向けて3号サイズのサッカーボールを推奨しています。
4号球 小学校高学年用
4号サイズは日本サッカー協会の検定球として指定されており、小学生の公式試合では4号球のサッカーボールを使用します。低学年の3号サイズか迷った場合には4号サイズを選ぶと良いでしょう。
5号球 一般用・公式認定球
5号サイズは国際規格として規定されるサッカーボールのサイズです。Jリーグも含め世界での公式試合では全て5号サイズのサッカーボールが使われます。
蹴ったときに変わるサッカーボール素材の違い
サッカーボールは内側からラテックスチューブ、裏打ち布、ポリウレタン層、表面素材の4層構造で作られます。サッカーボールの素材によっても蹴り心地や触り心地に違いが出てきます。
ゴム素材
ゴム製のサッカーボールはレジャーや園児または小学校低学年におすすめのボール素材です。非常に柔らかい素材を使う場合が多く、よく弾むのも特徴です。サッカーボールの価格も全体を通してお手頃で手の出しやすいサッカーボールと言えるでしょう。
皮革素材
皮革製のサッカーボールは部活や試合球にも使われるボール素材です。特殊な加工を施されたサッカーボールは値段も高く予算に合わせて選ぶ必要があります。
サッカーボールの縫法や熱接合とは
サッカーボールは8枚~32枚のパネルを球状に縫い合わせたり圧着できるよう設計されています。以前は五角形のパネルが主流でしたが、最近ではそれぞれ異なるサイズのパネルを圧着させた独創的な形状のサッカーボールも増えてきています。
機械縫い
サッカーボールの機械縫いは細い糸で細かく縫う特徴があります。レジャーや小学校低学年用のサッカーボールに使われる製法です。縫い目が細く、多少の水であれば浸透せず蹴り心地に影響がありません。
手縫い
手縫いのサッカーボールは太い糸でパネルを縫い合わせます。手縫いは一般的なサッカーボールの製法ですが、糸が太いため縫い目から水が浸透するなど重さも変わりやすい点も注意が必要です。
熱接合
ブランドにより呼び名は変わり『サーマルボンディング』や『アセンテック』と呼ばれ、パネル同士を熱で圧着します。縫い目がないため水分が浸透しにくく重さや蹴り心地に変化の起こりにくい製法です。
目的によってサッカーボールを使い分ける
普段使っている練習球に慣れてきたら、目的に合わせてサッカーボールを使い分けることをおすすめします。そうすることで、蹴りやシュートなどの上達の速さに差が出ます。
家の中でボール慣れするサッカーボール
雨で外に出て練習できない場合や外が暗く練習に不向きな場合には、いつもの家の生活でボールに触る練習がおすすめです。サッカーはボールに触る時間が長ければ長いほど上達するスピードが高まるといわれれおり、日常生活の中でボールに振れる時間をつくるのは有効的です。室内で触るサッカーボールは大きすぎると邪魔になるため、2号サイズを選ぶと良いでしょう。
リフティングが上達するサッカーボール
リフティング用のサッカーボールのほとんどは1号または2号サイズを使います。ゴム製で弾みやすく力強く扱うと跳ねるため、うまくリフティングするにはコントロール力が問われます。
柔らかいボールタッチと、当たる場所によって弾む力も変わるので常に芯を捉えたリフティングが求められます。シュートやボールコントロールを上達させたい場合にはリフティングボールを選ぶと良いでしょう。
普段はJFA検定の公式認定球に慣れておく
JFA検定の公式認定球には軽量球やゴム製のサッカーボールは使えません。だからといって全てのJFA検定球がよいボールとは限りません。サッカーボールに使われている材質によって品質は異なりますので注意が必要です。
有名な試合で使われる公式試合球の多くは、雨でもグリップが利くように凹凸加工が施されています。蹴り心地や触り心地も違ってくるため、試合と同じ感覚の練習をする場合には公式認定球を選ぶと良いでしょう。
観賞用ボールは空気圧を低くして保存する
観賞用サッカーボールは “レプリカボール”とも呼ばれ、公式試合で使われる人気のデザインを模したサッカーボールです。性能は普通のサッカーボールと同じで特殊な加工がされていない分、比較的手頃な価格で手に入れることができます。空気が張り詰めたままではサッカーボールに負担がかかるため空気圧を少し抜いた状態で飾ります。
初心者向けのひとり練習・親子練習の方法
サッカーを始めたばかりのときは、練習方法も分からず戸惑うことも多いかと思います。サッカーが上手くなりたい方のために、ひとりで練習する方法と親子で楽しみながら練習する方法をお伝えいたします。
ひとり練習
自主練習をする場合、ほとんどの場合で相手はいなくひとりで根気強く続ける場合が多いはずです。ひとりで練習した場合に上手くなるためのトレーニングをお伝えいたします。
小さな的でリフティング練習
小さな的でコンパクトなリフティング練習をおこなうとドリブルやパス・シュートが上達します。通常のボールよりも小さくよく弾むので大きく蹴る必要がありません。的が小さいので甲の中心を外すとまっすぐ上に上がりません。軽く足をあげてリズムよくリフティングすると上達します。
- 当てる足の甲を水平にしボールを蹴るイメージをつけておきます。
- 腕を大きく伸ばし胸のあたりから1度ボールを地面に落とします。
- 跳ねて落ちてきたボールを足の甲で上に向かって小さく蹴ります。
- 繰り返し続けると芯で蹴られるように上達します。
広い公園でコーンドリブル練習
少し走り回れるような広さのある公園で、コーンをまっすぐ並べてドリブル練習をしてみましょう。インサイドタップと同じ要領でコーンドリブルするとボール運びのスキルが向上します。
- 体の上体おこして進む方向に顔を向けておきます。
- ボールは常に足が届く範囲で柔らかくボールタッチします。
- 両足を交互に使いコーンをジグザグに抜けていきます。
- 同じ道を今度は引き返しドリブルの練習を繰り返しましょう。
休日は公園で親子練習
対面パス練習
お互い対面に立ち、柔らかいボールタッチでパスの練習をしてみましょう。慣れてくると相手の利き足にボールが届くよう意識しながらパスするのが上達への早道です。
- 適度な距離でお互い向かい合います。
- 利き足の内側を使ってボールをパスします。
- 利き足でのパスが慣れてくると今度は逆の軸足でパスの練習をします。
- 両足交互にパスしたり、相手の利き足に向かってパスするなど工夫すると上達が早くなります。
シュート練習
ゴールや壁を使って親子でシュート練習する場合、お父さんはキーパー役に徹しましょう。このとき、ただサッカーボール蹴って遊ぶのではなくシュートを考えさせることが重要です。
- お父さんはゴールの中央には立たず、左右どちらかの範囲だけを守るように構えましょう。
- 空いているゴールめがけてシュートを繰り返しおこないます。
- 同じ場所のシュートに慣れてきたら、お父さんは左右どちらかに移動を繰り返します。
- 次第に考えながらシュートするようになれば上達が早くなるでしょう。
コントロール練習
基本的には対面パスと同じ要領ですが、お互いの立つ中間地点にコーンを並べて当たらないようにパス練習をおこないます。
- 中間地点となる場所にコーンをいくつか並べ適度な距離でお互い向かい合います。
- 利き足の内側を使ってコーンとコーンの間をめがけボールをパスします。
- 利き足でのパスが慣れてくると今度は逆の軸足でパスの練習をします。
- 両足交互にパスしたり、相手の利き足に向かってパスするなど工夫するとボールコントロールの上達が早くなります。
小学生に人気!おすすめサッカーボールランキングTOP10
第10位【MIKASA】サッカーボール検定球4号
小学生サッカーボールの人気ブランドのひとつとして知られるミカサの商品です。ボール表面の5角パネルには摩耗を防ぐ特殊なプリントが施されています。特殊なプリントはレンズ模様に加工されており美しく高級感を感じさせるデザインです。
ラテックスチューブよりも減圧のしずらいブチルチューブが採用されています。価格帯はサッカーボールにしてはやや高めの価格ですが、検定球でもあり「女の子だけど、本格的なサッカーボールで練習したい」という本物志向のサッカー女子にもおすすめのボールです。
製法 | 手縫い |
表面素材 | 人工皮革 |
チューブ素材 | ブチルチューブ |
加工 | アンダーグラスプリント |
カラー | ホワイト/ブラック・ホワイト/ブルー・サックス/ブラック・イエロー/ブラック・オレンジ/ブラック・ピンク/バイオレット |
生産国 | パキスタン |
第9位【molten】ヴァンタッジオ3000検定球
モルテンのなかでもサッカーを始めたばかりの初心者にも扱いやすい『3000』シリーズです。カラーバリエーションが豊富なのも特徴です。価格帯は検定級のサッカーボールにしては手の届きやすい価格で「3人兄弟ともに色違いで揃えたい」など、プレゼントにもおすすめのサッカーボールです。
製法 | 手縫い |
表面素材 | 人工皮革 |
カラー | シャンパンシルバー×ブルー・メタリックブルー×ブルー・メタリックレッド×レッド・メタリックパープル×ブラック・蛍光オレンジ×ブラック・ライトイエロー×グリーン・ゴールド×レッド・ピンク×ネイビー |
機能 | 砂防止バブル |
生産国 | 中国 |
第8位【MIKASA】サッカーボール 4号球 F4TP
レジャーや普段の練習用で気軽に扱いやすいシリーズです。機械縫いで作られているため、手縫いとは違ってミシンを使うため縫い目も均一で美しく仕上がります。
ミシン縫いは細い糸を使えるのでサッカーボールの縫い目まわりが硬くなりにくいのも特徴です。価格帯はサッカーボールにしてはとてもお手頃な価格のため、「サッカーに興味がある」といったお子さまの導入ボールに用意するのはいかがでしょうか?
製法 | 機械縫い |
表面素材 | 人工皮革 |
カラー | ホワイト・ネイビー・シルバー・ブラック・オレンジ・イエロー |
生産国 | タイ |
第7位【Minsell】サッカーボール 4号 検定球 人工皮革(ハンドポンプ+空気針2本+収納ネットバッグ)付き
ハンドポンプの空気入れと収納ネットが付属で付いた商品で、届いたその日からそのまま持ち運んで使える手軽なサッカーボールです。ボール表面のパネルにはアンダーグラスプリントが施されており、手頃な価格帯のなかではデザインも含めバランスの取れたサッカーボールです。キャンプや海などよくレジャーに出かけるお子さまにおすすめのボールです。
表面素材 | 人工皮革 |
加工 | アンダーグラスプリント |
カラー | イエロー・オレンジ・ブルー |
第6位【molten】サッカーボール ペレーダ4000JFA検定球
JFA検定球で人気の高いモルテンの『ペレーダ』シリーズです。ペレーダ4号球のなかでは上位モデルで、蹴り心地の良さが評価されています。耐久性や水分の吸収が抑えられているなど、機能面もバランスの取れた使いやすいのも特徴です。
カラーのラインナップもサッカーボールのなかでもっとも豊富で、昔ながらのデザインはシンプルなだけにひときわ目立つ存在感を放っています。価格帯はサッカーボールにしてはやや高めの価格ですが、「ボール性能もボール蹴り心地も両方捨てがたい」という本格的な練習をはじめたい方におすすめのサッカーボールです。
製法 | 手縫い |
表面素材 | 人工皮革 |
カラー | シャンパンシルバー×ブルー・メタリックブルー×ブルー・メタリックレッド×レッド・メタリックパープル×ブラック・蛍光オレンジ×ブラック・ライトイエロー×グリーン・ゴールド×レッド・ピンク×ネイビー |
機能 | 砂防止バブル |
生産国 | 中国・ベトナム |
第5位【adidas】コンフェデ17グライダーJFA検定球
2017年FIFAワールドカップの試合球として人気のアディダス『コンフェデ17』シリーズです。国内外ともに評価の高いサッカーボールです。デザインにおいても評価が高いのも特徴です。派手なカラーのなかにもシンプルさがあり、デザイン性の高さを感じさせます。価格帯は今でも高めの価格で、蹴りやすくよく跳ねるボールを探している方に試して欲しいサッカーボールです。
製法 | 手縫い |
表面素材 | 人工皮革 |
カラー | イエロー・ブルー・グレー・ホワイト・オレンジ |
機能 | 砂防止バブル |
第4位【NIKE】FC バルセロナ ストライク
スニーカーで世界的に人気の高い『ナイキ』のサッカーボールです。FCバルセロナを彷彿とさせる特徴的なカラーリングは、動きの早いなかでもよく目立ち、見失いにくい特徴があります。価格帯はサッカーボールにしては手頃な価格で、FCバルセロナファンの子どもに人気のサッカーボールです。
素材 | ラバー60%、ポリウレタン15%、ポリエステル13%、EVA 12% |
生産国 | ベトナム |
第3位【adidas】テルスター18 キッズ
2018年FIFAワールドカップの試合球として人気のアディダス『テルスター18』シリーズです。熱接合の技術により縫い目のないデザインです。縫い目のないサッカーボールはどこから蹴っても同じ蹴り心地でボールコントロールしやすいという特徴があります。
表面素材 | 人工皮革 |
加工 | サーマルボンディング加工 |
機能 | 砂防止バブル |
第2位【adidas】 コネクト19 キッズ4号球JFA検定球
3位に続いてこちらもアディダスの試合球です。ボールの名前でもあるコネクトは『コネクション』と『ネクスト』から生まれた造語で、2019FIFAワールドカップで公式試合球として使われました。UEFA EURO2020予選での試合球も決まっており、他とは差をつけたい方におすすめのサッカーボールです。
加工 | アンダーグラスプリント |
機能 | 砂防止バブル |
第1位【molten】UEFA ヨーロッパリーグ 2018-19(グループステージ)キッズ
欧州サッカー連盟のヨーロッパリーグで使われた試合球です。熱接合の技術で縫い目がないため防水性能が格段に向上しておりす。蹴ったときの安定性も良く、サッカー経験者におすすめのボールです。
表面素材 | 人工皮革 |
チューブ素材 | ブチルチューブ |
加工 | アセンテック加工 |
機能 | 砂防止バブル |
生産国 | タイ |
子どもの上達は「やるだけ上手になる!」とホメる言葉が大切
子どもは褒められると嬉しくなって集中力も続きます。練習する回数が増えるほど楽しさやできることが自然と増えてきます。階段をひとつずつ登るように、ポイントポイントで褒めてあげることが大切です。