クロスバイクやロードバイクを始めるとき、走りながら水分補給ができる「サイクルボトル」は必需品です。今回は、サイクルボトルがなぜおすすめなのか、その理由と選び方のポイントを詳しく解説し、人気ブランド別におすすめのサイクルボトルを10種類ご紹介します。
サイクルボトルがおすすめの理由
サイクルスポーツを楽しむ際、なぜサイクルボトルが必要なのか、ペットボトルで充分なのではないかと考える人もいるでしょう。では、なぜサイクルボトルがおすすめなのか、その理由を詳しく解説します。
サイクルスポーツは水分補給が必要
サイクリングは想像以上に汗をかくスポーツです。走っている間は、風を受けているため汗をかいている実感がないのですが、水分補給を怠ると熱中症などのリスクが高くなってしまいます。
自転車をこいでいるとついつい水分補給を忘れてしまいますが、運動中にはこまめに水分補給をしなければなりません。熱中症対策のためにも、喉が渇いたと感じる前に少しずつ水分を摂ることが重要です。
そのためにも、サイクリングの最中に使いやすいサイクルボトルを常備しておきましょう。
ペットボトルでは不便だから
サイクリング未経験者の人は、水分補給するならペットボトルで十分なのではないかと思うのではないでしょうか。しかし、こまめな水分補給をするときにペットボトルを使う場合は、その都度、自転車を停めて両手を使いフタを開けなければなりません。
普段はあまり気にならないですが、動きながらペットボトルのフタを開けようとすると、フタが意外に小さくて扱いづらいものです。
また、友達同士で走行しているとき、自分のタイミングで停まれないこともあります。そうなると、こまめな水分補給が難しくなってしまうため、体調を崩してしまうことにもなりかねません。
一方、サイクルボトルは自転車をこぎながら、片手で水分補給ができるつくりになっています。そのため、走行中でもこまめに水分補給ができる便利なアイテムなのです。
見た目のカッコよさで気分があがる
街中で走っている人が、サイクリングボトルをつけているのを見たことはありませんか?自転車を颯爽と乗りこなし、専用のボトルで喉を潤す姿はかっこいいですよね。
サイクルボトルを使うことは、実用性はもちろん、見た目も良くなり気分があがってさらに楽しくなるでしょう。
サイクルボトルの選び方
サイクルボトルを選ぶとき、いくつかのポイントがあります。その選び方について、以下に詳しく解説します。サイクルボトル選びに迷っている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
フレームのサイズに合わせて選ぶ
サイクルボトルには様々なサイズがありますが、選ぶときは自転車のフレームのサイズを確認しておかなければなりません。
身長が低い人は、自転車のフレームが小さいので大きなサイクルボトルを取り付けるスペースが狭くなっています。そのため、サイズが大きなサイクルボトルを選んでしまうと、自転車に取り付けることができなくなってしまうのです。
サイクルボトルを選ぶときは、購入前にフレームのサイズを測っておき、それに合ったものを選びましょう。
容量で選ぶ
サイクルボトルの容量は、600mlや700mlのものが多いですが、少し少なめの500mlやミニサイズの350mlまで幅広い容量のものがあります。
ロングライドなど、途中にコンビニや自動販売機がないような場所を走る際は大容量のボトルを選ぶことをおすすめします。また、ヒルクライムなど、少しでも重さを減らしたい場合には、少ない容量のボトルを選ぶと良いでしょう。
容量が多いものは中身がたくさん入れられる一方、夏場はぬるくなってしまうことがあります。途中にコンビニが多くあるコースを走る際は、ボトルの中身を補充することができるため、小さめのサイズを選んで冷たい状態で飲むという方法もありますよ。
保冷・保温の機能で選ぶ
サイクルボトルは、一般的にプラスチック製のスクイーズタイプのものが多いのですが、これだと保冷・保温性がありません。
保冷性と保温性機能があるボトルを選ぶことで、夏場の暑い時期に冷たい飲み物で喉を潤すことができます。また、冬は温かいまま飲むことができるため、おすすめです。
ただし、保冷・保温機能がついているサイクルボトルは、断熱材を使用しているため、プラスチック製のものと比べると重くなってしまいます。
また、ボトル自体が固く、飲み口が特殊になっているため、一般的なプラスチック製のものと比較すると飲みづらいと感じるかもしれません。
飲み口の形状で選ぶ
サイクルボトルの飲み口は、メーカーによって様々なものがあります。自分はどのような飲み口が使いやすいかで選ぶと良いでしょう。
プル式
飲み口を引っ張って開閉するタイプです。一般的なサイクルボトルはこのプル式を採用している物が多く、軽く口にくわえて歯を使って引っ張って開けます。飲み終わったときは、飲み口を押し込んで閉めるタイプです。
ジェットバルブ式
ジェットバルブ式の飲み口は、ボトルを握ると水が出てくるタイプです。飲み口についているパーツを回し、開閉します。漏れにくい一方、片手で操作できないため、走行しながら飲みたい人には向いていません。
ウォーターゲート式
プル式のように、飲み口を引っ張ると開いて、押し込むと閉まるタイプです。閉めた状態で逆さにしても漏れにくく、本体の固さがジェットバルブ式に比べると柔らかいため、疲れているときにも使いやすいですよ。
素材に注目して選ぶ
サイクルボトルは一般的にプラスチック製ですが、そのなかには独特な臭いがするものがあります。臭いが気になって不快な思いをしないように、素材に注意して選びましょう。
飲み物に臭いが移りにくいのは、アルミやステンレス製のものです。これらは保冷・保温できるタイプの物が多い一方、本体が固く重いです。
洗いやすさで選ぶ
サイクルボトルの飲み口によっては、汚れがつきやすいタイプのものがあります。なかでもスクイーズボトルの飲み口は、形状が複雑になっていて洗いにくいです。
最近では、飲み口の部品を分解して洗えるようなものも売られているため、購入の際に確かめましょう。
デザインで選ぶ
サイクルボトルのデザインは、各社それぞれ特徴があり、プロチームのものや限定デザインのものなど、その種類は様々です。
サイクルボトルの色を取り付ける自転車の色に合わせれば、全体的な印象を統一することができます。また、自転車とウェアが落ち着いた色だった場合は、差し色として明るめの色をしたサイクルボトルを選ぶのも良いですね。
人気ブランド別サイクルボトルのおすすめ10選!
サイクルボトルの必要性と選び方のポイントをご解説してきましたが、次に、ブランド別におすすめしたいサイクルボトルを10種類ご紹介します。
CAMELBAK(キャメルバック)
自転車をはじめ、ランニングやトレッキングなどで使うボトルを取り扱っている『CAMELBAK』は、ジェットバルブ式を採用しています。走行中に飲みやすく、自転車を汚さないようこぼれにくい設計が特徴です。
エディプラスボトル
飲み口は、シリコン製のバイトバルブで、噛んだときだけ中身が出る仕組みになっています。飲みたいときは片手でバルブを起こして、使用しないときは倒すと収納できます。上を向かずに前を向いたまま飲めて走行中も安全です。
また、食洗機で洗えて清潔を保てます。カラーバリエーションが豊富のため、お気に入りの色を何色か揃えてその日の気分で使い分けるのも良いですね。
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ピークフィットネスチル
保冷効果のあるボトルで、本体が柔らかく押し出しながら飲むことができます。中身を飲むときに握りやすい三角形の形で、飲み口は水漏れしにくいジェットバルブ式です。
夏場やトレーニングで汗をかいたときなどに、冷たい飲み物が欲しい人におすすめです。
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ELITE(エリート)
イタリアのサイクルアクセサリーブランド『ELITE』のサイクルボトルは、シンプルでありながら洗練されたデザインが特徴です。
FLY ボトル 950ml (2020)
こちらのサイクルボトルは、従来の製品に比べると軽量になって柔らかく握りやすくなりました。吸い口は新型を採用し、ドリンクを入れやすいよう広口になっていて洗いやすいです。
トッププロの意見を取り入れて、軽さや握りやすさを極限まで追求しているモデルです。ただし、完全な密封ではないので、ボトルを逆さにすると漏れる恐れがあり注意が必要です。
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ICE FLY(アイスフライ)サーモボトル
新型の吸い口を採用し、旧製品に比べると流量が増え、飲み物が注ぎやすくなっています。広い口で洗いやすい点もおすすめです。
本体はとても柔らかく、軽いのに約2時間半の保冷・保温効果があります。食洗機対応ですが、耐熱温度が40度のため注意しましょう。
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THERMOS(サーモス)
真空断熱ボトルでおなじみの『THERMOS』にも、自転車専用のボトルがあります。
真空断熱ストローボトル FFQ-600
『THERMOS』が作った自転車専用のボトルです。ステンレス製魔法瓶構造で、保冷効果が6時間もあるためロングライドに最適ですよ。
また、本体の形状が握りやすく、走行中も取り出しやすいです。さらに、飲み口はワンタッチで開けることができるストロータイプで、こまめな水分補給が可能になっています。
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真空断熱ケータイマグ FJF-580
こちらのマグは、保冷だけでなく保温も可能で、95度の飲み物を入れたとき6時間後に70度をキープしている保温性が特徴です。冬の走行中に温かいものが飲みたい人におすすめです。
ボディは握りやすい形状で、ボトルケージにしっかりおさまり、取り出しやすくデザインされています。また、表面はサビに強い塗装が施されているため、急な雨などにも対応可能です。
吸口はマグタイプとストロータイプがあり、部品を分解することができいぇ洗いやすいですよ。
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POLAR(ポーラー)
サイクリング好きがアメリカで始めたサイクリング用の保冷ボトルメーカー『POLAR』は、豊富なデザインや色が特徴です。バイクやウェアとのコーディネートが楽しめるサイクリングボトルが揃っています。
ポーラーボトル24oz
710mlのサイクルボトルです。広い口で氷を入れることができるため、サイクリング中も冷たい飲み物が楽しめます。また、食洗機にも対応しているので、使い終わったら簡単に洗えて清潔に保つことができますよ。
『POLAR』の魅力は、なんといっても豊富なデザインです。好きなデザインや色をいくつか選び、ウェアとのコーディネートを楽しんではいかがでしょうか。
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ポーラーボトルジップストリーム 20oz
こちらは、保冷ボトルの飲み口の内側にシリコン弁を内蔵し、飲み口を開けたときに中身が漏れにくいようになっています。飲むときはボトルの本体を押し、飲みたい量を調整しながら飲むことができます。
ボトルは食器洗浄機、乾燥機に対応しているため、日々のお手入れが楽です。
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SPECIALIZED(スペシャライズド)
アメリカで誕生した『SPECIALIZED』のサイクルボトルは、ボトルの内側を非晶質二酸化ケイ素でコーティングしてます。これにより、飲み物にプラスチックの臭いを移さず、ボトルの変色も防ぐ効果が期待できます。
22OZ PURIST WATERGATE BOTTLE
こちらのサイクルボトルは、日本限定のオリジナルデザイン「DESIGNER’S COLLECTION(デザイナーズコレクション)」のものです。赤や黄色、緑を基調にしたデザインは、ツール・ド・フランスを応援している人たちがテーマで楽しい雰囲気になっています。
飲み口はハンズフリー式バブルで、トップ部分が水漏れしないため持ち運びの際やパウダードリンクを作るときに安心です。ボトルは握りやすく押し出しやすいLDPE素材で、中身を確認しやすい透明な窓がついています。
PURIST INSULATED CHROMATEK FIXY BTL
こちらは、保冷機能がついているサイクルボトルです。内部にクロマテックライナーを挿入して、ボトルの中身を熱から守っています。本体は握りやすい形状で、走行中に水分補給が手軽にできます。
トロピカルなデザインがおしゃれで、走るのが楽しくなりそうですね。
お気に入りを見つけてサイクルボトルで水分補給を!
サイクルボトルは、サイクリング時の水分補給におすすめのアイテムです。走行中、手軽に水分を摂るために欠かせないボトルですが、飲み口やボトルの固さなど、自分の好みや使いやすさを考慮して探してみてくださいね。
使い慣れないうちは、走行中に飲むのは難しいかもしれません。はじめは信号待ちのときなどに水分を摂るようにすると、だんだん使えるようになってきますよ。
安全を第一に考え、サイクルボトルで水分補給しながら、サイクリングを楽しみましょう。